●ストリップ開発:MGMプロジェクトはより高価になる Review-Journalから
ストリップ開発:MGMプロジェクトはより高価になる。
シティセンター・プロジェクトは、 グレイドアップのために20億ドル追加したことにより、70億ドルかかることとなった。
MGMミラージは、そのシティ・センタープロジェクト費用を追加した。すでに、 米国サービス業の歴史において最も大きな私的に資金提供された開発プロジェクトであったものをアップグレードし、 拡張するその計画の一部として、木曜日に20億ドルの追加を発表した。
「ストリップ開発は、現在、主として、プロジェクトのホテル経営を強化し、新しいモノレール駅を追加し、その居住部分を拡張し、建築品質をアップグレードする計画のため、70億ドルかかると予測される」 とMGMミラージュ社長ジム・ミュレンは言った。「資材と労賃の高騰が費用上昇を招いている」と彼は言った。
水曜日に開催されたMGMミラージ取締役会は、プロジェクトの多くの要素の最終設計を承認した。プロジェクトは、 4000の客室をもつ豪華なホテル& カジノと2つのカジノを持たない400室のブティックホテル、 470,000平方フィートを超える販売店、食事、およびエンターテインメントのスペース、 そして230万平方フィートの居住用のスペース。
「プロジェクトの値上がりコストは、建築によるものではなく、豪華なホテルをつくり、 販売店経営の範囲と品質を増大させる決定である」とミュレンは言った。
「私達は、特に、ラスベガスにおいて、ホテル産業をリードするようになるであろうと信じるセザール・ペリ& アソシエイツのコンポーネントにわくわくしている」と彼は言った。
セザール・ペリは、ミッドレンジホテル&カジノとして設計された4,000室のホテル&カジノのリード建築家である。 フィラデルフィアのキメル・センターをデサョンしたニューヨークのラファエル・ヴィノリ建築事務所は、 コンドミニアム・ホテル棟を設計した。
アムステルダムを本拠とするゲンスラーはシティ・センターの設計を監督し、実行する設計会社であり、ペリーニ社は全体建築会社 (ゼネコン)になるであろう。
2006年中旬の建築開始とともに、取締役会はハード・ オープン日を2009年11月に設定したとムレンは言った。
MGMミラージは、ラスベガスでは初めて、 USグリーン建築審議会からエネルギーと環境デザイン資格を得ることを求めているとムレンは言った。資格は、プロジェクトが、 コミュニティに役立つであろうより高価であるが環境にやさしい建築資材、電気使用量の減少、廃水リサイクル、 および使用を必要としている厳格な建築基準に直面することを要求するであろうと彼は言った。
拡張計画は、そのコストを増大させることになる改善された車と歩行者の交通経路を含むとムレンは言った。
モノレール(プロジェクトの中ですべての要素を接続している最先端の人間移動システム)は1億5000万ドルから2億ドルかかるであろうと彼は言った。
ワコビア証券アナリスト ジョン・マルキーは、「プロジェクトの拡張と増大したコストは、ラスベガスで継続している 「マンションブーム」に適合しており、さらなるアップグレードまたはコスト増加があったとしても驚くべきことではない」 と投資者報告において述べた。
ドイツ銀行アナリストのマーク・ファルコーネは、「設計プロセスはいまだ流動的であり、 将来変化があっても驚くべきことではない」と言った。
ムレンは、「スケジュールは今後も計画通りに進むであろうが、遅延した場合の予算を入念に調査することができた」と言った。
新しい事業費は、アナリストが5億ドルとも予想するオープン準備費用を含んでおらず、 ベラジオとモンテカルロ間の都市開発のために66エーカーの用地取得費用をも含んでいない。
世界第2位の規模のカジノ企業であるMGMミラージは、総費用の45億ドルを支出し、 残りの25億ドルは居住用ユニットの販売収入をあてにしている。
「私達はまた、資本の最も効率的な使用を保証するために潜在的なパートナーシップと他の金融手段を探究し続ける」と彼は言った。
MGMミラージュ会長テリー・ラニは、「ラスベガスのホテルカジノと高層棟コンドミニアム市場は非常に堅調であり続ける」 と言った。
「我々の取締役会と経営陣は、シティ・センター・プロジェクトは、 ラスベガスのストリップの新しい種類の経験のための触媒となるであろうと信じており、ラスベガスの見方が永遠に変わる」と彼は言った。
ウォール街は発表された拡張についてより懐疑的であった。ゴールドマン・サックス・アナリスト スティーブ・ケントは、 居住区販売による収益に対するMGMミラージュの見積りは、1平方フィートあたり1,000ドルより高い売り値に基づいており、 「極めて希薄な不動産市場」において攻撃的すぎるよう見ると言った。
「最近の主要なラスベガスのコンドミニアム開発プロジェクトで目立つものは棚上げされ、 他のものは伝えられるところによれば需要の様子見ということである」とケントは言った。「加えて、我々は分譲マンション (コンドミニアム)部分を将来の部屋供給にみあうコンド・ホテルに移行することを期待し続ける」
マルキーは、「MGMグランドにおけるシグニチャー・コンド・ホテルにおける販売と値付けトレンドは非常に強く、それはシティ・ センター・プロジェクトに移っていく。」と言うが、ラスベガスにおける分譲マンション市場は急速に冷え込んでいる。
「そうは言っても、ストリップ周辺の資金公募(capitalized builders) が金融市場において成功し続けると信じる」と彼は言った。
MGMミラージュ株は、149万の株の出来高において、木曜日の終値は、24セント、 0.62パーセント下落の38.20ドルで引けた。
一昨日(2月10日)の日経新聞夕刊に掲載されていた小さな記事と同じ内容をLas Vegas Review-Journalで詳細に報じていたので紹介しておきます。
どうも日経新聞のラスベガス関連情報担当記者は、「ラスベガス高級志向路線」を強く打ち出したいようで、何日かまえの記事(紙面の記事はもっと詳細だったのですが…) でWynnのブランド店などを例に出して、「ロサンゼルスのロデオドライブを素通りしてラスベガスに人々が集まっている」 などと書いておりました。それを読んだわれわれ夫婦は、「そんなことないやろ」と二人でツッコミを入れておりました(笑)
ビア・ベラージオーが出来た際にこのような記事を書かれるのなら「ふむふむ」と納得するのですが、ベラージオーができたのは何年前なんでしょうね…。 「ラスベガス高級志向路線」というのはどうも賛成できません。われわれ夫婦が高級なところに出入りしていないので、 気がついていないだけかもしれませんが(笑)
それにしても、シティセンター・プロジェクト。当初資金計画の40パーセント増しなんて大丈夫なんでしょうか…。 利用する側としては、豪華、サプライズの非日常的空間を提供していただけるなら文句はございません。もちろん、お安くね…(笑)