●大韓航空機マッカラン空港へのファースト・フライト LVRJから
大韓航空のラスベガスへのエア路線就航によって、金曜日に極東は少し近くなった。大韓航空の市場への初フライトはマッカラン航空へ着陸した。空港では、 第2ターミナルにおいてエルビスとショーガールを含むラスベガス・スタイルの歓迎パーティが行われた。
大韓航空は、南朝鮮のソウルにあるインチョン(仁川) 国際空港からマッカランに週3便の直行便を飛ばしている。ラスベガスへの就航により、 大韓航空は北米に13の玄関空港を提供することになる。これにより、 アジアから北米へ直行便を最も多く飛ばす航空会社となった。118機の航空機を所有する航空会社は、 31カ国91都市に各々1日約400人の乗客を運ぶ。
このフライトは、ラスベガスにおけるアジアから観光客を増やそうとしている観光局の努力を後押しすることになろう。
大韓航空は、現在日本の15都市、中国の21都市とソウルとを結んでおり、韓国と中国との航空自由協定は、 中国の接続を30都市に増やすことになるかもしれない。大韓航空は、シンガポール、タイのバンコク、 ベトナムのホーチミンシティとも往来する就航路線を有する。
大韓航空のラスベガス市場に対する関心は、市の境界線を越えて広がる。大韓航空マーケティング&販売部長であるジョン・ ジャクソンは、大韓航空はマッカランをフェニックス、デンバー、 ソルトレークシティを含む国内地域都市へ接続を供給するハブ空港として見ていると言った。
大韓航空のラスベガス線就航は、ラスベガス・コンベンション&ビジター・ オーソリティーズの役員ととマッカランとの共同の努力であった。
「大韓航空は、インチョン(仁川)に築かれた非常に良いネットワークを有しており、地域のいたるところから人々集め、 ラスベガスへの直行サービスを持ちえると感じていた」とマッカランを監督するクラーク郡航空監督局のランダル・ウォーカーは言った。
コンベンション・オーソリティー・マーケティング副部長であるテリー・ジチンスキーは、 大韓航空の就航は街への外国人来訪者の数を現在の12%から少なくとも15%まで引き上げる戦略の一部であると言った。 アジアの来訪者供給市場への、あるいはからの参入を発展させることは、 その来訪者の数の目標を達成させるために必須のものであると言った。
オーソリティのデータは、大韓航空が乗客不足となることは全くないことを示している。
2005年には11万2千人の訪問者を送り込み、 海外からの渡航者供給国順位で5位にランクされている。この訪問者数は、 2004年に韓国からラスベガスを訪れた6万8千人と比較すると64.7%のアップとなっている。旅行局の役員は、 コリアンエアの新路線は、このツーリスト増加をより押し上げるだろうと言った。
「直行便が就航すると、その国からラスベガスへの来訪者の数が跳ね上がることは過去の経験から、解っている。」 とジチンスキーは言った。
大韓航空の就航は時期を得たものである。金曜日(9月29日) に日本航空は東京成田空港からマッカランへの週3本の直行便をやめる。この動きは、 燃料高騰と日本の国内便市場における競争相手との激闘のための、航空会社にとってのコスト削減手段である。 6月30日に終わった四半期において2億7730万ドルの赤字を出し、 2005年の同一四半期においては2億7810億ドルの赤字を計上している。
日本は、2005年にラスベガスへ19万人のツーリストを送り込んでおり、 これは43万9千人の訪問者が訪れる英国についで2位である。現地役員は、大韓航空の路線は日本航空の撤退による損失を緩和し、日が出る(いずる) 国からの訪問者の数を維持することに役立つだろうと言った。
「日本の人々はラスベガスへ飛んでくるために同様の機会を得るだろう。それは、 日本から直接飛んでくるのと同様の利便性とはいかないが、日本における全ての供給市場にとってインチョン(仁川) は成田に代る非常に良い代案である。」とウォーカーは言った。
日本航空の市場からの撤退は、アジアからラスベガスへの空路における最初のものではない。
2001年9月11日のテロリストによる攻撃は、飛行機による旅行の大きな落ち込みをもたらした後、 日本航空はラスベガスへ線のフライト数を削減した。また、イラク戦争、テロへの心配、アジアにおけるSARS(サーズ) 蔓延によりチケット販売が落ち、2003年にマッカランへのフライトを簡単に削減した。
乏しい予約数は、ウォーカーが言うには、あまり効果の無いマーケティングにもその責任の一端はあるが、シンガポール航空に、 1年も経たない2003年に、香港からマッカランへの路線撤退を強いた。
ニューヨークのベンチマーク社の交通アナリストヘレーネ・ベッカーは、 簡単な経済学が航空会社のマッカランへの就航の試みに苦難を追加したと言った。
ラスベガスはアジアでは非常に人気のある目的地であるが、マッカランに着陸する航空機は他の空港に比べて、 乗客一人当たりの利益がより少ない。 なぜなら、ラスベガスはレジャー市場であり、人々は何ヶ月も前に予約し、 大幅な割引を得るとベッカーは言った。それは1座席あたりの利益を下げることを意味する。
燃料代が安いとき、たぶん1ガロン1ドルから1.5ドル、多くの国際線航空会社が海外の目的地へと飛ばし、 何年も飛んで燃料効率の悪い747は、経済的に問題がある。しかし燃料コストが1ガロンあたり2ドルも高どまりしている今日では、 燃費の悪い航空機をラスベガスなどの低収益市場に飛ばすことは実現可能でない。とベッカーは言った。
しかしながら、ジャクソンはラスベガスへの就航は長い目で見れば、大韓航空へ利益をもたらすと信じていると言った。 大韓航空の301席のボーイング777-200は燃費効率が良いことで知られている。より重い747と比較する際は、特にそうである。
加えて、大韓航空の米国内ハブ戦略は、 ラスベガスを目的地市場としかみていなかった日本航空やシンガポール航空などの前任のエアラインとは異なっている。 マッカランを地域ハブ空港として展開することは、大韓航空の国内便の座席を埋めることに貢献するだろう。とジャクソンは言った。
そして、ジャクソンは大韓航空のラスベガスへの飛行は、1席あたりの中身のある利益をもたらすと言った。「我々は、 すでにプレミアム・クラスに重要なビジネスを見出している」そこでは、1席あたり4000ドルのチケットであると彼は言った。 エコノミー・クラスはだいたい1000ドル程度である。
定期運航を開始する前は、大韓航空はソウルからラスベガスへ年間6回程度のチャーター便をとばしていた。 コンベンションと貿易ショーのためにラスベガスを往復するビジネス目的の人々のために。と彼は言った。
他の競争者の多くとは異なり、大韓航空は9月11日の攻撃以来、航空産業を揺るがす騒動の中央でなんとか繁栄を謳歌してきた。 業界誌空輸世界(Air Transport World )は、1月に大韓航空に、フェニックス賞を与えた。 この5年でグローバルな航空産業が直面してきた~燃料価格の高騰、 テロ、 感染性の病気までの--を制圧することに成功してきた航空会社として。
航空会社は、2005年の純利益として2億1500万ドルを報告している。 その2005年の営業利益はほぼ4億6000万ドルであり、2005年より12.6%の増益である。 優良な財務状況は、 大韓航空の提供物をアップグレードすることを可能にした。会社は、 その機内のサービスを2007年を通じてオーバーホールするために、 100億ドルを使っている。
旅行者にそのリニューアルに対して興味を持たせるために、 この10年間において初めての米国本土の広告キャンペーンを広げている。広告はレビュージャーナル紙上ですでに出現しており、 次の10週間で、場所は全国紙と主要なビジネスと消費者の出版物に出るであろう。
ジャクソンは、このキャンペーンの費用は100万ドル以上かかるだろうと言った。
大韓航空ソウル(インチョン)/ラスベガス(マッカラン)直行便の第1号機が9月22日にマッカランに到着したというニュースです。
レギュラー運航は上記画像の777-200型機によりますが、1号機は747を使ったんですね。 このまえの記事にはそのようなことも書いてあったと思います。
我が家も9月26日火曜日に777-200のKE9便を利用してベガス入りする予定です。100億ドルを使って、 リニューアルしていくという記事は、JALからKALへの乗り換え進行中の我が家にとっては心強い限りです。 今後もがんばって欲しいものです。
それにしても、なんとかビジネス的に成功してもらって、「大韓航空直行便撤退か?」 なんて記事を紹介しなくても良いようにして欲しいものです。