●クールなショーだと期待できるリビエラの「アイス」 LVSunから
リビエラのベルサイユ・ショールームにおけるショーが変化を遂げている。水から氷へと凝固。
20年以上の間、レビュー「スプラッシュ」は何千ものファン達を楽しませた。 最後の数年間はタイトル以外に水とは関係なかったが…
「アイス:ロシア直送」(Ice: Direct From Russia すべてのことが氷を利用して行われる) の製作者は同様の成功を収めることについてはあまり気にしていない。
"ICE"は水曜日にはじまるが、レギュラー公演は日曜日まで始まらない。
この作品は、モスクワ・アイス・サーカスの製作者であるセルゲイ・ リスコフと「ミスティア」、「О」でシルク・ド・ソレイユを手助けした受賞振り付け師デブラ・ブラウンのコラボレートである。
しかし、リビエラのショーを「シルク・ド・セルゲイ」と呼んではいけない。 それがフィギュア・スケートとアクロバットの混合だとしてもだ。
「1987年からシルクと働いていた」とカナダのオンタリア生まれのブラウンは言った。 「素晴らしくて、偉大で、長い期間だったわ。1999年まで、私は「О」や「ミスティア」の製作者であるフランコ・ ドラゴーネの製作チームにいたの。シルクのフィーリングを持っているって言うの?私は私よ。たしかに、そのフィーリングはあるわよ。 でも、何度も同じことを繰り返したくはないの。」
ラスベガスは長い間アイス・ショー(あるものはトップレスで別の物はトップレスではなかったが)と蜜月関係にあった。 アイスショーは官能的カテゴリーに入る可能性を持っている。ブラウンは、「ズーマニティ」のためにウォーター・ボウルやアエリアル・ シルクと肉体と肉体のルーチンを含む最もエロチックな演目のいくつかを作った。
リビエラのアリーナは、花道を持つ50フィート(15.24m)×45フィート(13.7m)の小さなステージである。
2時間以上続くモスクワのショーは、空中での演技を含むが、 ベガスの公演では天井高が低すぎることからカットされなければならなかった。
40人の出演者、90分のベガスバージョンである。 どの演目もストーリーを語るものではない。パフォーマンス芸術が強調される。
出演者の一人であるエレナ・シュバジーナの通訳を介して、リシュコフはモスクワでおおかた20年前に始まり、 世界中を旅して回った彼のショーの革新について語った。
それは、元ソビエト議長ミカエル・ゴルバチョフの改革に負う所が多い。
「ゴルバチョフが議長になった時、彼は民間企業を作ることを可能にした。」自らのショーを作る前、25年間にわたってアイス・ スケーターとしてサーカスに出演していたリシュコフは言った。「それ以前は不可能だった。」リシュコフは、1969年にモスクワ国立サーカスとバラエティ・スクールを卒業した。1972年に国有企業「サーカス・オン・ アイス」で演技を始めた。1992年に、ロシアでもっとも大きい出版会社であるテラ・パブリッシングの後援を得て、自らの作品を作った。
彼は、数ヶ月前にリビエラの代表が、作品をベガスにもってこないかと接触してきたといった。
「これは同じショーではない。」とリシュコフは言った。「それは新しく、ラスベガスに特化している。出演者は同じだが、 振り付け師が新しい。」
リシュコフは、ブラウンを彼の作品の新メンバーに迎えた。
彼女の舞台での仕事に加えて、ブラウンは映画(2003年のキャット・ウーマン) とシャキラのコンサートツアーの振り付けを行った。2002年に74回アカデミー賞振り付け部門とエミー賞を獲得した。 1980年から1988年の間に彼女は14回も振り付けに関する賞を獲得している。彼女は振り付けを依頼されたとき、 出演者達の公演を見るために、キエフまで飛行機で飛んだ。
「正直に言って、ショーはあまり感銘をうけるものじゃなかったわ。私に感銘を与えたのは、 舞台裏へ行って出演者達と会ったことなのよ。」と彼女は言った。「出演者達の目が私を動かしたわ。彼らの顔に滲み出す魂の美しさなのよ。 そして私は言ったの。『この人たちと一緒に仕事がしたい』って。」
彼女は、ショーに適応するのに約1ヶ月かかった。
「ラスベガスでうまくいくかどうかは、一般大衆に受けるかどうかなの。」とブラウンは言った。「私は、 とってもきれいな出演者達と、空中と氷上で仕事をすることに挑戦しているの。 グループで仕事をすることが私にインスピレーションを与えてくれる。でも、ベガスでうまくいくかどうかを決定するのは、一般大衆なの。」
タイトル: "Ice: Direct From Russia"
公演時間: 水曜日、日曜日と月曜日は午後8時。
火曜日と木曜日と土曜日は午後8時と午後10時チケット価格: $59.95 から $65.95 電話: 794-9433
当ブログの過去記事「スプラッシュ@リビエラが終演 LVRJから」 で、スプラッシュの後ガマについてモクスワ・サーカスなんて書かれていましたが、このソースは当たっていたのですね。
記事の内容にも書いてありますが、どうやらブラウンさんが加入することによって、ドロくさい(なんて書いたら怒られるでしょうか?) ショーがシルク風味に洗練されちゃうんでしょうね…。
英語が不自由なわれわれ日本人ツーリスにも全くハンディのないショーのようです。チケット価格もそんなに高くないですし、 ちょっと注目する必要があるかもしれませんね。
大全さんのレビューを楽しみに待ちましょう。