●エシュロンの劇場が目指すもの LVSunから
世界のエンターテイメントの首都になろうとしていたことを忘れ、 ラスベガスは宇宙におけるエンテーテイメントの首都になろうとしているように思える。
シーザーズ・パレスは、１億ドル、４０００席のコロッセウムでハードルを上げてきた。 コロッセウムは、セリーヌ・ディオンとエルトン・ジョンのホーム・シアターである。しかし、そのハードルは、MGMグランドとシルク・ ド・ソレイユの１億３０００万ドルのKAシアター（劇場自体がショーそのものである）によって、 クリアされてしまった。
２つの巨大プロジェクトから同じようなエネルギーを感じ取ることができる。 MGMミラージの７４億ドルのシティーセンターは、 シルクのエルビスにちなんだショーのための２０００席の劇場をもつ予定だ。ミラージのビートルズにちなんだ「ラブ」に引き続いて。
ボイド・ゲーミングは、爆破したスターダストの敷地において４０億ドルのエシュロン・ プレイスに着工した。それは、２つの劇場をもつ。一方は４０００席の座席であり、 他方は１５００席の座席となる。
コロッセウムでのエンターテイメントをプロデュースしているAEG Liveは、 エシュロンの２つの劇場についても責任を持つことになっている。AEG社長ジョン・メグレンは、 新しい施設のエンターテイメントのプランについて述べた。
「我々は、コロッセウムでなし得なかったこと、この５～６年で学んできたことをすべてこれにそそぎこむ。われわれは、 より新しく、より大きく、より良いものとなるだろう」とメグレンは言った。
大きいほうの劇場では、ディオンやジョン級のビッグネームのヘッドライナー（ワンマン公演）が期待される。
「我々は、ヘッドライナー・コンセプトのファンであり、たぶんそれこそが我々が目指すベき正しい道である。しかし、 それは特別な場所だけで見ることができるものを創造し、ユニークな作品を作り出すために、 そのアーチストと一体になるユニークですさまじく創造的な人を見つけるということでもある。」とメグレンは言った。
大劇場におけるヘッドライナーは、１億枚のレコードを売り、素晴らしいキャリアを持つ誰かだろうが、 メグレンはそれが誰かは一言も触れなかった。
「私は、名前をあげたくない。しかし、我々はコンサートを製作しようとしているわけではない。我々が造りだそうとしているのは、 セリーヌやエルトンのようなヘッドライン・フロダクション・エクスペリエンスなんだ。幸いなことに、それは次の段階に進んでいる。」
彼は、ヘッドライナーとして選ばれるアーティストは、人口統計とリゾートのスタイルにマッチした者でなければならないと言った。
「我々は、たぶんシーザーズパレスの聴衆よりもやや年齢の低い層をターゲットとすることができるだろう。 ブーマー世代にアピールすることができるアーチストはたくさんいる。」とメグレンは言った。
メグレンはコロッセウムと競争することになることを怖れていない。「両者には、人口統計学的な違いがあるんだから。人々は、 現代のエンターテイメントのために間違いなくここを訪れる。我々、もっと素晴らしいショーを作成すれば、 より多くの人々がマーケットに集まってくるだろう。そして、彼らは我々のファンだと思う。」とメグレンは言った。メグレンは、１５００席の劇場はよりフレキシブルに運用すると言った。「７５０席から、ほとんど２０００席まで調節できる。 時々、私はその劇場をスタジオと呼ぶ。ユニークなものなんだ。（アーチストと観客との間が）親密な部屋でもあり、 素晴らしいロックンロール・ホールにもなる。」とメグレンは言った。コメディールームとして利用することもできるし、 ロックンロールバンドのコンサート・ホールとしての利用、TV番組やゲームショーのためのバンケット・ルームとしての利用も可能なのだ。
「我々は、今まさに、その部屋で製作できるもののリストを作って楽しんでいるところなんだ」とメグレンは言った。
スターダスト跡地に着工したばかりのエシュロン・プレイスにできる２つの劇場についての記事です。MGMミラージ系は、 シルクとのコラボと決まっていますので、おもしろくもなんともないですが、 他の劇場はいったいどんなショーを やるのかすこぶる興味があります。
エシュロン・プレイスは、３０代以下をターゲットとしたヘッドライナーを考えているですよね。さて、誰なんでしょう？ パームスとともにブリちゃん争奪戦ということもありますが…。
